給湯器エラーコード032の原因と解決法！修理費用の相場は？

ガス給湯器のエラーコード 「032」 は、浴槽の栓を閉め忘れてお湯を足しても足してもたまらなくなっている際、もしくはお湯が無いのに追い炊きを続けている際に異常を感知して点灯するエラーです。
また、排水栓の閉め忘れ以外にも、循環アダプターの掃除不足や給湯器の誤った使い方などで発生することもあります。

すぐに解決できるケースも多いため、修理を依頼する前に自分で対処できることは試しておきましょう。

エラーコード032は「浴槽排水栓忘れ」

エラーコード「032」は、主に、お風呂の自動湯はりの際、浴槽の排水栓の閉め忘れを検知すると表示されます。一旦給湯をストップし、浴槽の排水栓が閉まっているか確認。閉じ直した後、リモコンをリセット（電源オンオフ）することでエラーが解除され、通常通り使用再開が可能となります。ただし閉め忘れ以外でもエラーコード032が表示されることがあるので、対処法について知っておくと今後焦らず対応できます。

メーカーによってエラーコードは異なる

給湯器は様々なメーカーがありますが、基本的にエラーコードは同じになってます。エコキュートの場合はエラーコードが別途で設定されていますが基本的には「浴槽排水栓の閉め忘れ」と思って大丈夫です。

エラーコード032が表示される原因とは⁉

原因をもう少し具体的に説明すると、「お風呂の自動湯はり開始後、一定時間が経過してもお湯がたまらない」という状態です。「お湯がたまらない＝循環アダプターがお湯を吸い込めない」つまり、給湯器はいつまで経っても、浴槽のお湯を認識できず、それを検知してエラーコード032が表示されます。

しかし、リモコンをリセットしても治らない場合は他の原因が考えられますのでその原因についても詳しく説明していきます。

排水栓の閉め忘れ以外の原因とは？

エラーコード「032」が出ている時の原因は主に以下の3点が挙げられます。

・部品の故障
・循環口フィルタのつまり
・水が出ない・流量が少ない

ここからは、上記3点の原因の仕組みや対処法について詳しく解説します。

①部品の故障

可能性は低くなりますが循環アダプターや配管凍結のどれにも該当しない場合は給湯器本体もしくはリコモン内部の電気部品が故障した結果エラーが出ている可能性があります。対処してもエラーが治らない場合、部品交換が必要になる可能性もありますので、その場合は業者へ修理を依頼出しましょう。

循環口フィルタのつまり

自動湯はりや追い焚き機能がある給湯器では、お風呂の浴槽と給湯器にお湯を循環させるために「循環アダプター」という器具が付いています。エラーコード「032」が発生する原因の1つとして、次に考えられるのが、循環口フィルタのつまりです。循環アダプターに髪の毛などの異物が詰まっている場合、循環時に水量が足りずエラーコード032が表示されるケースがあります。対処法は、単純ですが給湯器本体や、循環口フィルタを掃除して、綺麗にしてから、お湯はりをし直してみましょう。

水が出ない・流量が少ない

冷え込みが厳しい冬の時期になると配管が凍結する恐れがあります。お湯が出ていないあるいは流量が少ないとエラーコード032が表示される場合があります。配管凍結は故障ではないので凍結が解消されるまで待つとエラーコードの問題が解消される場合もあります。

エラーコード032の対処法とは

まずは、浴槽の排水栓が閉まっているか確認しましょう。それ以外の場合の対処法も紹介します。

排水栓の閉め忘れの場合

まず排水栓の閉め忘れが原因の場合は、排水栓を閉めて再度自動湯はりをするだけで解消するはずです。ですがパッキンが劣化していたら交換が必要になります。排水栓に異物が挟まっていたりチェーン付きの排水栓の場合もお湯が流れてしまうので確認してみて下さい。上記のように排水栓をしていても、排水栓が原因になっている場合もあるので、確認が必要です。

排水栓以外の場合

排水栓に問題がない場合は、リセットによりエラーが解消されすが、排水栓が閉まっているにもかかわらず、エラーが解消されない場合は、別の原因によるエラーの可能性もあります。

循環アダプターの詰まりや取り付け不良の場合不純物を取り除いて循環アダプターを正しく取り付けましょう。配管の凍結が原因の場合は凍結の解消を待ってみるといいでしょう。そして部品の故障の際は業者へ一刻も早く修理依頼することが必要になってきます。

改善されない場合は修理が必要…

新築や給湯器設置直後で、エラーが発生した場合は、業者の施工ミスの可能性もあります…なので紹介した原因別の対処法でエラーが解消しない場合や原因がわからない場合には業者に点検・修理を依頼しましょう。給湯器専門業者でしたら資格を持っているので修理時に起きてしまう火災、火傷などの事故を防いでくれます。

エラーコード032の修理にかかる費用の相場は？

依頼する業者にもよりますが、給湯の配管に何らかの損傷があって、結果、外部の配管、水漏れに関する修理となった場合、目安は8,000～15,000円程度です。大手メーカーのノーリツ（NORIZ）ですと修理にかかる費用の目安は16,500円〜50,000円です。修理を依頼する時は、揉め事にならないよう見積もりを事前に確認してから依頼するようにしましょう。

エラーコード032で修理を依頼する業者は？

修理を依頼する業者としては「メーカー」や「給湯器専門業者」があります。給湯器は湯はりだけでなくガスも使います。なので放っておくと非常に危険な場合もあります。次はメーカーと給湯器専門業者のどちらを呼べばいいか紹介します。

保証期間中はメーカーがおすすめ！

メーカー保証期間であれば対応してくれるので修理を依頼してみて下さい。もしかしたら無料交換してくれることもあります。保証期間は購入後1～2年できれてしまうので不安な方は有料の延長保証に加入することも可能です。

メーカーにお勧めするメリットは下記の通りです。

・製造会社のため安心して依頼できる
・一定のサービスの質が保証されている
・製品に対する知識が豊富
・専門業者を探す手間が省ける
・保証期間内であれば修理費用を抑えられる

ですが、デメリットもあるので要注意。

・保証期間をすぎると修理代が満額かかる
・割引キャンペーンなどがない
・修理・交換はそのメーカーの製品に限られる
・修理・交換業者はメーカー委託になる
・対応時間が限られている場合が多い

メーカーだともし修理に費用がかかる場合には割引などのキャンペーンがありませんので不当な扱いによる故障や使用上の誤りや改造による故障など機器以外の要因で起こった故障などには注意しましょう。メーカー、保証対象外の場合は給湯器専門業者への修理依頼をおすすめします。

安心して依頼出来る業者とは…？

安心して修理を任せたい場合は、給湯器メーカーやガス会社、住宅会社に修理依頼するのがおすすめです。 給湯器メーカーやガス会社は製品に関する知識が豊富なので、安心して任せられます。24時間年中無休の対応可能だと助かりますし迅速な対応が出来る業者かも注目してみましょう。出張料金や見積もり料金は無料か事前に調べておくといいでしょう。水道局指定と書いてある業者は大体安心できるので口コミなどを見て評判のいいところを選ぶことも大切です。

まとめ

今回は、エラーコード「032」が発生した時の自己解決方法を説明しました。排水栓の閉め忘れが原因だった場合は、次回以降栓がしっかりと閉まっているか確認するようにしましょう。
さらに、自己解決できない場合に、どのような業者に修理や交換を依頼すればよいか、メリット、デメリット交えて紹介しました。また、循環アダプターの掃除不足に心当たりがある方は要注意です。もし部品の故障や、原因がわからない場合には、安心できる業者選びのポイントを踏まえて業者を選び、修理を依頼しましょう。